そのキャストが多数出演するスペシャルイベントが、2019年8月4日(日)に東京北区王子の「北とぴあ さくらホール」にて開催された。
公演は昼・夜の2回。出演したのは芦屋花繪役:梶 裕貴、安倍晴齋役:前野智昭、ヤヒコ役:大谷育江、立法役:諏訪部順一、司法役:下野紘、行政役:遊佐浩二の6人という豪華なメンバーであった。
イベントタイトルの通り「現世の夏」を感じさせる真夏日であったが、会場には熱心なファンが詰めかけ、1300の座席は満員。
ステージには物怪庵を模した茶室のセットが組まれ、ファンの期待は否が応でも上がってしまう。
最初にスクリーンに投影された物怪庵のセリフと晴齋のナレーションのかけあいによる注意事項の案内でイベントは開幕。このイベントは参加者が物怪庵に乗車(?)して、現世の夏を満喫する旅に出立するというツアー仕立ての趣向だ。
続いてキャスト6人が登壇。梶はモジャのぬいぐるみを持って登場した。各キャストの開幕の挨拶では、諏訪部が「会場の場所を検索しようと『北区王子』と入力したら、『帰宅王子』と変換されてしまいました」というエピソードを披露し、会場の笑いを誘った。
各キャストが演じるキャラクターの名シーンをVTRで振り返った。
懐かしいシーンの連続で、キャストのトークも盛り上がったが、ここでは、なぜか下野に話題が集まる。下野が「司法を意識した」というトラの顔がプリントされたTシャツに梶は執拗に食いつき、諏訪部は、下野のハーフパンツから覗く生足に「ケモノ感がある」とコメントし、会場は爆笑の渦に包まれた。
下野は司法のイントネーションについて「あれは特定の方言はなくて、いろいろな方言を参考にしています」と“下野弁”であったこと。そして「隠世(かくりよ)のイントネーションが難しかった」というエピソードを明かした。
コーナーの最後には、原作者:ワザワキリ描き下ろしのイラストとストーリーで構成された朗読劇「宇宙人VS毛玉戦隊」をキャスト全員で披露。途中、下野が「隠世星人ビーム」という決めのセリフを噛んでしまい、梶が「噛んでもビームが出るんだ」と、即座にアドリブを入れ、大盛り上がりのスペシャル朗読劇となった。
最初の「モノノケ庵のキャラクターで『夏が似合う』のは誰?」というお題では、前野と下野のふたりとも、第1期・6話に登場した江戸っ子ウナギの「マンジロウ」と回答。
前野は「夏に食べたい」とのコメントで、キャストと会場の共感を呼んだ。
次の「『これぞ日本の夏』といえば何?」というお題では下野が「生ビールとからあげ」と回答。
諏訪部から「ビジネスからあげでしょ?(笑)」と突っ込まれていた。
遊佐は「蚊取り線香」をチョイス。
フリップに過去の蚊取り線香の変遷を描き、夏の風物詩の歴史を力説した。大谷は「盆踊り」「おどった後にタダでジュースをくれるし」と回答し、会場はほんわかとした空気に包まれた。
これも描き下ろしの昔話風の朗読劇が披露された。昼の部では「モジャ太郎と鬼ヶ島」という桃太郎をモチーフとしたエピソードが、スクリーンに投影された描き下ろしのイラストとともに朗読された。
とくに鬼役のヤヒコのかわいいイラストと大谷の演技に、ファンもほっこり。
大谷も「鬼の被り物をしたヤヒコがとてもかわいい」と、お気に入りの様子だった。
Blu-ray4巻セットなどが来場者に当たる、豪華大抽選会に突入した。
幸運にも各商品をゲットしたファンは、喜びを満面にあらわしていた。
そして、キャストの盛り上がりで追加のプレゼントが緊急追加。その商品はなんと、ステージ上のくじ引き屋台の垂れ幕。モジャのイラストもほどこされている一品物プレゼントの登場に、会場も大いに沸いた。
各キャストのメッセージは下記の通り。
了
©Kiri Wazawa / SQUARE ENIX
©ワザワキリ/SQUARE ENIX・「不機嫌なモノノケ庵2」製作委員会